北野は、26歳の時に起業して、
一度、失敗して、サラリーマン
(正確にはアルバイト社員)に戻り、
その後、30歳の時に2度目の起業を
しました。
コピーライター&フリーのディレクター
として、です。
で、、、、
独立して間もないときの話です。
ある広告代理店から仕事の打診が
きました。
たまたま営業マンに知り合いがいて
彼からの連絡でした。
「北野さん、通販会社のチラシの
仕事があるんだけど、出来る?
女性向けのアパレルや雑貨、下着
なんだけど・・・。」
ちなみに、株式会社イマージュ
(当時は、株式会社シムリー)という
会社の仕事でした。
私は、株式会社リクルートから
コピーライターとして独立しました。
ですので、専門分野は「求人」や
「企業広告」です。
通販のコピーや女性向けのアパレルの
コピーなんて論外です。
全く経験がありませんでした。
唯一の経験(と言えるかどうか?ですが)は
下着メーカーである「株式会社ワコール」に
新卒で入社して2年半ほど勤務したこと。
ただ、、、、下着部門ではなく、
洋服部門でしかも営業だったので、
下着のコピーなんかは関係のない話で・・・。
で、、、、広告代理店からの問い合わせに
どう答えたのか?
「任せてください!!!
得意です!!!自信があります!!!」
間髪入れずに、そう答えていました。
経験がないので、もちろん得意なわけではないし、
自信があったわけではありません。
正直、「任せてください!」というほどの
自信があった訳ではありません。
でも、、、
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何としても仕事をとりたかった。
やったことがない仕事だったので
これで経験が積めて、スキルも上がる、
そして、その広告代理店からの初の
依頼だったので、ここでいい仕事を
すれば、絶対に今後につながる!!!
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そう考えました。
そこから打ち合わせの日までは
ひたすら通販、ファッションや雑貨、
下着の勉強をし、ひたすらそれらの
広告をチェックしていました。
勉強と情報収集に明け暮れました。
あと、
「広告やコピーの基本は
同じなので、やったことのない分野でも
何とかなるはず!!!」
・・・という楽観的な気持ちもありました。
で、、、、結果として、
その通販関係の仕事は、1本のチラシコピー
で40万円という破格のギャラを
(いい時代でした・・・)頂きました。
そして、その通販会社の仕事は
その後、2年ぐらいは私の収入のかなりの
部分を占めることになりました。
この1件から何が言えるのか?
人によっては、
「北野さん、そんな経験も実績もない
仕事を、よく『得意です!自信があります!』
なんて、言えますね・・・。」
と思ったかもしれません。
でも、でもね、、、、、
これがビジネスと自分を成長させる
最大のポイントだと思うんです。
多くの方が、
「自分が出来る範囲のことしかやらない。」
思い切ったチャレンジをしていない。」
ここが問題だと思うんです。
自分が出来る範囲なので、
どうしても魅力が弱い
⇒
魅力がないので売れない
⇒
売れないのでスキルもつかない
・・・という悪循環です。
ですが、無理して自分の限界を
超えたことをやると、、、、
魅力的なので売れる可能性が高まる
(仕事が来る可能性が高まる)
⇒
仕事がくれば、何とか満足してもらおうと
めちゃくちゃがんばる
⇒
自分に負荷をかけて努力するので
スキルもあがる
・・・という好循環になります。
これが短期間でビジネスを上手くいかせ、
短期間で成長できる循環です。
「自分が出来る範囲のことしかやらない。」
思い切ったチャレンジをしていない。」
ではなく、
「自分が出来る範囲以上のことをやる。
思い切ったチャレンジをする。」
ここを目指して欲しいな、と思います。
私なんか、今でも、常に無理しています。
だからつらいこと、憂鬱になることも
多いけれど、だからこそ、
今でもスキルが上がっている、
そして、それに伴って収入もあがっている。
そんな自負があります。
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「自分が出来る範囲以上のことをやる。
思い切ったチャレンジをする。」
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これ、目指していきましょう。
では、また。
北野哲正
(静岡県・湯河原の「おおのや旅館」にて
:合宿中)