【起業“初期”】2度目の挫折、“振り出し”に戻る。

北野です。0H2A1972

このところ、北野の起業“初期”ストーリーを
書いています。

昨日は、“第2の起業”のところまでを
書きました。

北野は、これまで、2度、起業に失敗しています。

今、現在が“3度目”なのですが、
“第2の起業”の失敗の兆候について、昨日、
書きました。

こちらです。
↓↓↓↓↓↓
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・第9回:落とし穴。
⇒  http://con-labo.jp/2014/04/725/
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北野は、30歳の時に、“第2の起業”で、
コピーライターとして独立し、
デザイン会社も立ち上げ、
社員も5名にまで増えました。

マンションを買い、外車にも乗るようになり、
私の『2度目の起業』は順調そうに見えました。

ですが、心の奥底には、
“漠然とした不安”がぬぐえませんでした。

コピーライター、広告制作の仕事は、
『待ち』のビジネスであり、『受注仕事』であり、
どんなにカッコいいことを言っても、
『下請け』でした。

いつ広告代理店から切られるか、
そんな不安をいつも抱えていました。

ある年、こんなことがありました。

地元の広告代理店の仕事で、
リサイクルショップを全国チェーン展開する会社の
広告やプロモーションを手掛けました。

1年間で2000万円ぐらいの売上げがありました。
その年のうちの会社のメインクライアントでした。

 

が、、、、、、翌年、先方の担当者が代わり、

「別の広告代理店を使うことになりましたから。」

とあっさり切られ、翌年は
その仕事が0円に、ということがありました。

『2000万円』が『0円』なったのです。

 

もちろん、それに代わる他の仕事が入り、
何とか売上は確保しましたが、

「たまたま、ほかの仕事が入ったからよかったが、
一斉に仕事がなくなったら・・・・。」

そう思うと、不安でしょうがありませんでした。

 

不安だから、どんどん手を広げて、
どんな小さな仕事でも請け負うようになっていく・・・。

そのために、人も増やさざるを得ませんでした。
正直、5名の社員というのはかなり余剰でした。

周りには順調そうに見せていましたが、
社員の給料の支払いはきつくて、
そのために借り入れをする、ということも
ありました。

 

「俺は何のために働いているんだ・・・?
社員の給料を払うためか・・・?」

 

コピーライターとしてのやり甲斐よりも、
売上や支払いに追われる生活になっていました。

 

そして、ある時、『事件』が起こりました。

 

右腕であった部下のコピーライターと
メインのデザイナーが組んで、独立することに
なったんです。

 

「正直、北野さんの下で働くのはうんざりです。
もっと自由にやりたいことをしたい。」

 

えっ、、、、、、
ここまで俺が育ててやったのに・・・・。

 

「裏切られた。」・・・・そんな気持ちでした。

 

でも、彼にしてみれば、
「育ててもらった。」などという感覚は
なかったかもしれません。

当時の私は、完全なワンマンで、
気に入らないことがあると、
「辞めてもらってもいいんだよ。」
というようなことを平気で言う、最低な経営者でした。

社員を育てる、というよりも、
「道具」として見ていたかもしれません。

 

社員は半年~1年で入れ替わることが多く、

「コピーライターやデザイナーは職人だ。
修行が必要だ。根性のない奴は辞めればいい。」

そんな風に思っていたので、
あまり気にもとめていませんでした。

 

ですが、この2人の離反は痛かった。

 

かなりの仕事を任せていたので、
結局、独立後、会社全体の仕事の3分の1が、
彼らに流れることになりました。

 

広告代理店からは、

「北野さん、申し訳ない。彼らが仕事を
よくわかっているし、値段も安く
やってくれるからね・・・・。」

そんな風に言われては、こちらも引くしかありません。

 

悪いことは重なるもので、
その頃、自分の不注意で足を骨折しました。

 

取材や打ち合わせの仕事が多い
コピーライターにとって、足の骨折は、かなり致命的。

 

「仕事を断ると、次の仕事が来なくなる・・・。」

 

そんな不安もあって休むわけにもいかず、
ある時、広島での取材が入り、
オートマの軽自動車を借りて、
ギブスをつけたまま、独りで運転して、
強風の中、瀬戸大橋を渡って取材に・・・・

・・・・ということもありました。

 

当然、売上も激減しました。

 

結局、その3ヶ月後、
デザイン会社は解散させました。

「これ以上やっていても借金が膨らむだけ、」
という苦渋の決断でした。

 

社員も1人を残して
全員辞めてもらうことになりました。

なんとか、辞めた社員には再就職の斡旋は
したのですが、それは、今でも申し訳なく
思っています。

 

それで、私の元に残ったのは
500万円の借金と、社員が1人。

 

結局、2度目の起業は、浮き沈みを経験しつつ
振り出しに戻った・・・・・、というのが実感でした。

 

借金の額は、1度目の起業時よりも
少なかったのですが、
挫折感は深かったかもしれません。

 

一度、上手くいっていた分、後悔の念や、

「あの時、あいつが辞めなければ・・・
怪我さえしなければ・・・。」

・・・という悔やみばかりが残りました。

 

ですが、この経験が
また生きてくることになります。

 

『3度目の起業』にトライする
チャンスに恵まれたのですから。

 

3度目の起業。

 

それは、「コーチング」との出会いであり、
コンサル業の開始であり、
現在の、“コンサルタントプレナー”の支援に
つながっていく起業となります。

 

本当に、自分が活かせて、やり甲斐があって、
本当にクライアントの方に
喜んでもらえる仕事との出会いです。

 

さて、、、、、、、、

 

ここまで、数回に渡って、私の
起業“初期”ストーリーを書いてきましたが、
いかがだったでしょうか?

色々な方に感想やコメントをいただき、
ここまで書き進めてくることができました。

たくさんのメールもいただきました。

なかなか返信ができないのですが、
ひとつづつ読んでいます。

本当にありがとうございます。

今日の感想やコメントもぜひ
お願いします。

 

ここからが、今の北野につながる

————————————————–
「コーチ、コンサルタントとしての
起業ストーリーの始まり」
————————————————–

です。

 

具体的なノウハウや方法、
経験談も盛り込んでいきます。

あなたが、もしかしたら
一番聞きたい内容かもしれません。

私も、かなり気合いを入れて、記事を書き、
動画で話しをしていきますね。

 

何とか役立つ内容にしていくので、
楽しみにしていただきたいと思います。

 

では、今後ともよろしくお願いいたします。

 

北野哲正

 

追伸1:

起業“初期”ストーリーのバックナンバーです。
是非、コメント、感想、お待ちしています。

あなたかたのコメントが励みになります。

 

第1回:【新企画】起業“初期”ストーリー、始まる。
⇒ http://con-labo.jp/2014/04/688/

第2回:起業“初期”ストーリー:理由
⇒ http://con-labo.jp/2014/04/691/

第3回:起業に失敗、実家へ逃げ帰り、、、、
⇒ http://con-labo.jp/2014/04/694/

第4回:日給6500円のアルバイト社員
⇒ http://con-labo.jp/2014/04/702/

第5回:負のスパイラルに、、、、
⇒ http://con-labo.jp/2014/04/707/

第6回:母親の死に目に会えず・・・・
⇒ http://con-labo.jp/2014/04/716/

第7回:不覚にも泣いてしまいました・・・
⇒ http://con-labo.jp/2014/04/719/

第8回:“コピーライター北野”、誕生。
⇒ http://con-labo.jp/2014/04/722/

 

追伸2:

youtubeのマイチャンネルへの登録者様が
1690名を突破しました!!!

日々、ご登録頂く方が増えていて、
本当に嬉しく思います、ありがたい話です、、、、
ご登録頂いた方、感謝です!

youtube独自の情報も配信するので、
是非、北野のyoutubeマイチャンネルに
登録してみてくださいね。
⇒ http://www.youtube.com/user/parade01

 

チャンネル登録の仕方ですが、TOPの、
北野が写っているタイトルバナーの右下に
「チャンネル登録」のボタンがあるので、
そこをクリックしていただければOKです。
⇒ http://www.youtube.com/user/parade01

6件のコメント

  • しんさん

    北野さま。今の成功があるから洗いざらいお書きになれる過去でしょうが、現状独立して1年の私にとってはまさに今その境地におりますので、身に沁みます。
    50歳を目前にしての現状に情けない限りです。なかなか打破の活路も見出せない状況ですがとにかく動いて動き続けています。今後も拝読させていただきます。

  • 廣野 嘉代子

    2度目の企業ストーリー拝見いたしました。受け身の待ちの仕事の大変さはとても理解できます。従業員を養うために働いているようなものと言う意識も何となく理解できます。私も55歳でITの会社を創業した経験から毎月の従業員の給与を払わなくてはいけないプレッシャーは痛いほどわかります。
    従業員がやめて独立した、怪我で思うように仕事ができないそんなことが発端で、借金を残して解散、苦渋の選択ですよね。それらの苦い経験が次なる起業に大いに役立ったのではないでしょうか。本音で語られる起業ストーリーに感動しました。

  • 山田早矢香

    物事がうまくいかない時、私もつい相手や状況など自分以外のものを責めてしまうことがよくあります。そうすると、必ずと言っていい程アンラッキーなことがたて続けに起こるんですよね。不思議です。
    北野さんは、いつも楽しそうに見えますが、今は2回目の起業の時のような不安はなくお仕事をされているのでしょうか??

  • TM

    私は、北野さんはきついこと言う人だと思いました。
    だから、今まで馴染めませんでした。
    直感で人を見る目は確かな方だと思います。

    しかも、人間の本質は変わらないと思っています。
    それが、自分への失望に繋がっているんですけど。

    これからの話が、自信を持つのに役に立つかもしれません。

  • chihaya

    起業することは、いろいろなことが起きるんですね。
    現在、勤めている会社の社長が頼りない感があります。
    建設業の小さな会社。うちの会社のいいところは、社員が技術的に小回りがきくメンバーが揃っている。ただ難点は、営業は社長が自らやり、ほとんど電話を受けて動くことが多い。しかも仕事の内容は自分の頭の中のみ。社員を信頼していない。私は経理をやっているので、正直な知りたくもないことまで知ってる状況。現場サイドに仕事を任せて、社長がアクティブになってくれたらいいのにっておもってます。
    北野さんは、こんな会社はどう思いますか?

  • ヒロK

    コーチング、私にとっても、今まではアスリートのコーチしか
    知りませんでしたが、全ての人に利用できるスキルである
    ことがわかりました。
    私も、マーケティングとコーチングができるように、そして、
    それを活用したマーケティングのビジネスで、人生の失敗
    によるどん底から這い上がりたいと思っています。
    二度三度失敗しても、命までは取られない、それならば再
    起できる、そう信じて頑張りたいと思います。

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